<原著>足浴 : 気分・不定愁訴・状態不安の変化に及ぼす影響(看護学)
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概要
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足浴による生理学的な身体変化と平行して生じると考えられている。心理的変化を,足浴前後に心理質問紙を使用し,青年期の健康な女子を対象に実験的に検討した。質問紙の内容は<気分の変化>・<不定愁訴の変化>・<状態不安の変化>の3方向から実施した。その結果,対象は身体的には健康体であったこともあり,足浴実施前から全体としてNegativeな訴えは少なかったが,実施後はそれが,明らかに減少し,有意差を示すものがあった。<気分の変化>は実験後,穏やかな・幸せなの2項目で有意に高まり快の方向へ傾いた。<不定愁訴の変化>では,疲労度・精神神経系・消化器系・筋肉骨格系の自覚症状の項目において実験前後を比較して,有意に減少した。これらの結果は,足浴には,自覚的に心理的側面に影響を及ぼすことが明らかになり,臨床的には影響の表われた不定愁訴に発現に関連する領域における生理的変化をさらに検討する必要が考えられた。
- 1998-03-15
著者
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