ローズグラスの飼料価値に及ぼす三要素増肥の影響(畜産学科)
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概要
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ローズグラス(Chloris gayana Kunth)の飼料価値に及ぼす三要素増肥の影響について, 生育段階と化学的成分を調査して次の結果を得た。1.同一施肥水準において, 再生期間40日までは草丈と収量は著しく増加した。茎部に対する葉の割合は日数の経過と共に漸減し, 再生期間14日では61%, 20日では53%, 30日では37%, 40日では22%であった。2.窒素の増肥は夏におけるローズグラスの生育ステージを著しく早くする傾向を示した。3.窒素増肥はローズグラスの水分含量を高くする傾向を示した。粗蛋白は無窒素区で6.7%, 1アール当り0.8kgの窒素施肥で9.8%から11.2%の範囲で, 窒素施肥によって粗蛋白含量は著しく増加した。しかし, 1アール当り1.6kgの窒素施肥では粗蛋白質含量は9.7%から10.6%の範囲を示し, 窒素増肥の効果は少なかった。4.可溶無窒素物含量は窒素増肥により低下する傾向を示した。5.粗繊維, 粗脂肪, 粗灰分は窒素増肥による影響は認められなかった。6.燐酸と加里の増肥による化学的成分に及ぼす影響は認められなかった。
- 琉球大学の論文
- 1969-10-01