大豆品種の特性調査(農学科)
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概要
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筆者は1962年福岡において, 内外から集めた約90品種の大豆について4月, 5月, 8月と播種期を変えて特性調査を実施した。4月播きは畑地栽培をし, 5月と8月にはポット栽培をした。子実の収量比較は10a当り子実1日生産量で順位を決めた。その結果次のことが判明した。1.畑地栽培の方がポット栽培よりも地上乾物重と子実生産量が遙かに大きい。2.生産量で特に優れている品種はその播種期によく適合した品種である。3.福岡での試験であるにかかわらず, 各播種期を通じて台湾系と琉球系の大豆が多数良い成績を示した。4.台湾系と琉球系の大豆品種の中には福岡地方に対し適応性が極めて大きいものが多数認められる。5.日本系の大豆品種の中で普通春播きされている品種を夏期に播き, 反対に夏播きされている品種を春期に播いて優秀な成績を示した品種も多数認められた。研修中に御指導と多大の援助を賜わった九大農学部栽培研究室の江原薫教授と武田友四郎助教授並びに研究室の皆様に深謝申し上げ, 併せて今日まで御指導と援助を頂いた内外の先輩や同志に対して謹んで謝意を申し上げる。
- 琉球大学の論文
- 1969-10-01
著者
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