西表島の焼畑農地における昆虫群集構造の年次的変化(農学科)
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概要
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焼畑農耕とその常畑化過程に関する農地生態学的研究の一環として, 西表島で改良区, 焼畑改良区, 焼畑区を設置してキャッサバを植付け, それらの区及び自然林において昆虫類を採集し, その群集構造の2年間における変化について検討し, 次の結果を得た。1.焼畑区においては改良区や焼畑改良区に比べて昆虫類の目が豊富で, 目レベルの群集構造は他区のそれとは異なり, むしろ森林のそれに類似化する傾向がみられる。2.科の豊富さはどの区においても1年目よりは2年目に高くなった。焼畑区では他区に比べて豊富さが特に高かった。3.焼畑区においては他区に比べて昆虫類の種類が豊富で, 種多様度指数も高く, 群集構造が複雑であり, その傾向は2年目にはさらに強くなった。4.焼畑区における1年目の昆虫相は他区のそれとはかなり異なっていたが, 2年目には互に類似化する傾向がみられた。
- 琉球大学の論文
- 1984-11-19
著者
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