沖縄における乳牛の繁殖状況調査 II(畜産学科)
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概要
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1.本調査は那覇及び南部地区の酪農地帯において主として多頭飼育されている285頭の乳牛について1965年9月から1967年3月まで個体ごとの繁殖の推移を継続して観察したものである。2.繁殖は人工授精と自然交配の二本立で行なっており, 最近繁殖成績も向上しつつあるが, 問題があるのは自然交配においては雑駁な雄を配するため生産犢の資質の向上がはかれない点にある。今後酪農振興のために人工授精の普及と受胎率の向上策が望まれる。3. 3回の調査における病的空胎は全調査牛の10.1∿17.2%と高率を示しており, これらの障害牛の大部分は十分な治療を受けることなく, 肉用として売却される実状にある。このことは乳牛の殖えない原因ともなっているので, 診療組織の整備をはかって適切なる診断と処置を講ずる方策が望まれる。
- 琉球大学の論文
- 1968-10-01
著者
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