地下自動給水法液肥施用によるの砂栽培 : I 山東菜に対する肥料濃度の影響(農学科)
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概要
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毛細管現象により液肥を砂床に地下自動供給する方法により山東菜に対する液肥の濃度試験を行なった。対象区として砂床と土床に地上灌水(液肥)する区を設けた。液肥は尿素, 過燐酸石灰, 塩化加里を窒素, 燐酸, 加里が12-5-7になるように配合したものを稀しやくして用いた。地下自動給水区は4区設け, 液肥の濃度は200倍, 400倍, 800倍, 1600倍区にした。地上灌水区は砂区, 土区とも200倍液を月, 水, 金曜日に1平方米当たり1lの割合いで灌注し, 火, 木, 土曜日には同量の水をかけた。1966年11月26日に播種し, 1967年1月20日に測定した。地下自動給水区の液肥がなくなった12月10日と21日に50lづつ液肥を入れた。土区では生育の途中で害虫が多く発生し測定できなかった。砂床地上灌水区は, 試験期間中降雨が多かったため, 地下自動給水の200,400,800倍区に劣っていた。地下自動給水区では生育の中途までは400倍区がよかったが, 結果は200倍区が成績は最もよかった。200倍区のT/R率が極めて高く, 十分の水と肥料が供給されれば, 根長, 根重は小さくても, 地上部に十分の養分を供給するものと考えられる。地下自動給水により液肥を砂床に供給し, そ菜, 花卉を栽培することは筆者が1966年9月から始めたものであり, 満足のゆくような施設と研究はできなかった。液肥を貯めるのに内径10∿15cmのビニールパイプを用い, その他いろいろ改良を加えれば, 多額を要さない施設費で栽培の省力化と増収にかなり設立つものと考えられる。
- 琉球大学の論文
- 1967-10-01
著者
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