第32次南極地域観測隊夏隊報告1990-1991
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概要
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第32次南極地域観測隊は, 國分征隊長以下55名(うち昭和基地越冬隊は藤井理行越冬隊長以下31名, あすか観測拠点越冬隊は巻田和男越冬副隊長以下8名)で編成された。このほか南極条約に基づく交換科学者としてベルギーから2名が夏期間同行した。1990年11月14日東京港を出港した「しらせ」は, オーストラリアのフリーマントルに寄港, 12月17日リュツォ・ホルム湾沖に到着し, 南極周回気球実験及び建設作業のための物資と要員の昭和基地への空輸を行った。その後, ブライド湾に向かい, 21日から27日の間あすか観測拠点の越冬用物資と隊員, セールロンダーネ地学調査隊を送り, 第31次あすか越冬隊員を収容, 28日昭和基地へ向かった。昭和基地には1月6日到着, 越冬物資輸送, 建設作業, 南極周回気球実験, リュツォ・ホルム湾沿岸調査, 持ち帰り廃棄物の収容等を2月9日までに終了した。この間, 2月1日には越冬の交替を行い, 第31次越冬隊員を収容した。2月7日昭和基地沖を離れた「しらせ」は, 9日よりリュツォ・ホルム湾定着氷中の砕氷航行を始めたが, 氷状は厳しく14日定着氷を突破したものの, 乱氷帯突破に難航し23日ようやく外洋に脱出した。「しらせ」は, 2月25日ブライド湾に到着したが, 悪天候のため地学調査隊の収容は大幅に遅れた。「しらせ」は, 3月3日ブライド湾を離れ, 海洋観測を実施しつつ帰途につき, オーストラリアのシドニーに寄港, 観測隊員は同地にて下船, 3月28日に帰国した。「しらせ」は4月13日東京港に帰着した。
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