第30次南極地域観測隊気象部門報告1989
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概要
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この報告は, 第30次南極地域観測隊越冬隊気象部門が, 1989年2月1日から1990年1月31日までの1年間, 昭和基地において行った気象観測の結果をまとめたものである。観測項目・方法は第29次観測隊と同じであるが, 地上気象観測および高層気象観測については総合自動気象観測装置の更新を行った。越冬期間中に特記される気象現象としては, 次のものがあげられる。1) 5月の月平均気温は, -21.1℃を記録し, 月平均気温の最低値を更新した。2) 南極オゾンホール現象に伴う顕著なオゾン全量の減少が9月下旬から10月中旬に観測され, 9月から11月までの月平均オゾン全量は当該月の3番目に少ない値となった。3) 発達した低気圧が昭和基地に接近し, 2月3日には, 最大風速41.6m/s, 最大瞬間風速50.8m/sを記録し, 月の第1位の記録を更新した。
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