第23次南極地域観測隊気象部門報告1982
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概要
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この報告は, 第23次日本南極地域観測越冬隊気象部門が, 1982年2月1日から1983年1月31日までの期間, 昭和基地において行った気象観測(主として地上および高層気象観測)の結果をまとめたものである。観測方法・設備の取り扱いなどはほぼ第22次観測隊と同じである。総合自動気象観測装置(AMOS)による観測・統計の確立を計ったが, ディスク装置の故障のため, 9月から高層気象観測はマニュアル観測となった。越冬期間中特記される気象現象としては, 次のものがあげられる。1) 9月4日には-45.3℃を記録した。これは昭和基地開設以来第1位の最低気温となった。8月下旬および9月上旬の旬平均気温が累年平均より5℃以上低かった。2) ブリザードは42個襲来したが, 長続きするものは少なく, 天気の回復が早かった。3) 海氷上積雪は10月30日に最大105.6cmを記録し, 1年を通して積雪量が多かった。
著者
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