第29次南極地域観測隊気象部門報告1988
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概要
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この報告は第29次南極地域観測隊気象部門が, 1988年2月1日から1989年1月31日まで昭和基地において行った地上および高層気象観測の結果並びに1987年11月から12月に行った「しらせ」船上でのオゾン観測結果をまとめたものである。観測方法, 設備, 結果の取り扱い等はほぼ第28次観測隊と同じである。越冬期間中特記される気象現象としては, 次のものがあげられる。1) 8月下旬から9月上旬にかけて, 大規模な成層圏突然昇温と昇温に伴うオゾン全量の急激な増加が観測された。特に8月の昇温の規模は, 観測開始以来の最大であった。2)年間ブリザードの襲来が回数, 日数共に少なく1960年以来の最低を記録した。3) 3月21日に昭和基地の北を通過した低気圧が急激に発達したため, 最大瞬間風速49.9m/sを記録し, 月の最大瞬間風速記録を更新した。4) 6月の月平均気圧(海面)は, 1001.5mbを記録し, 月の第1位の記録を更新した。また, この値は年の第2位の記録を更新した。
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