第20次南極地域観測隊気象部門報告1979
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
この報告は第20次南極地域観測越冬隊気象部門が, 1979年2月1日から1980年1月31日まで, 昭和基地において行った地上および高層気象観測の結果をまとめたものである。観測方法, 設備, 結果の取り扱い等はほぼ19次隊と同じである。越冬期間中特記される気象現象としては, 次のものがあげられる。1) 秋から冬のはじめにかけて, ぐずつき気味の風の強い日が多く, 特に4月の月平均風速は累年平均(1957年-1979年)を3.2m/sも上まわった。2) ブリザードは平年とほぼ同数襲来したが, 長続きするものは少なく, 天気の回復が早かった。3) 6,7月の平均気温が累年平均より2℃以上低く, 年間の変化傾向が「なべ底型」に近かった。4) 成層圏の突然昇温が平年より1ヵ月も早く現れた。5) 9月から12月にかけ長い周期で天気が変化し, 特に9月下旬から10月下旬, 11月下旬から12月下旬にかけては1ヵ月以上好天が持続した。
- 国立極地研究所の論文
著者
関連論文
- 第36次南極地域観測隊越冬隊報告1995-1996
- 第24次南極地域観測隊気象部門報告1983
- 第26次南極地域観測隊気象部門報告1985
- 第31次南極地域観測隊気象部門報告1990
- 第30次南極地域観測隊越冬隊報告 1989-1990
- 第20次南極地域観測隊気象部門報告1979
- 第16次南極地域観測隊気象部門報告
- 第25次南極地域観測隊気象部門報告1984