Chionodraco myersi DEWITT and TYLER において観察された 性的二型について(英文)
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概要
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ロス海で採集したChionodraco myersi 49個体の外部形態の変異を調査した。同時に生殖巣の検査が可能な31個体に関しては, 肉眼もしくは組織学的所見に基づき性別を調べた。その結果, 第一背鰭最長棘条長の標準体長に対する割合が9.0%から30.0%と, かなりの変異を示した。雌と確認された23個体における第一背鰭最長棘条長の標準体長に対する割合は, 9.4%から16.3%, 雄と思われる8個体では22.5%から30.0%とふたつのグループに分離することができた。このことから, 第一背鰭最長棘条長における変異は, 性的二型現象と考えられた。Ch. myersiの雄の形態は, 1961年に記載されたChionodraco markhamiのそれときわめてよく似ており, この学名は, 1960年に記載されたCh. myersiの雄に付けられたものと考えられる。これまでにも, Ch. markhamiをCh. myersiのシノニムとする考えがあり, 本研究の結果はこの考えを支持する事実と思われる。
- 国立極地研究所の論文
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