<論文>10cm太陽望遠鏡による太陽直接写真の撮影(III)
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概要
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口径10cmの気球用太陽望遠鏡を1977年9月に飛揚させ,白斑及び黒点の波長5300Å付近における直接写真を撮影して,次の結果を得た.(1)662個の白斑の明るさを従来より光球中心寄りの場所(半径の76%及び87%の2領域)で測定し,それぞれ周囲の光球に比べて9.2%及び16.2%明るいことが分った.この値はChapman, Frazier, Stellmacher & Wiehr等の値に比べ約2〜3倍大きいもので我々のdataが良いことを示している.この結果白斑は500 K(白斑の直径1秒角の場合)ないし1000 K(直径0.2秒角)光球より高温であることが明らかとなった.(2)黒点半暗部内の暗部寄りのところに光球と同じ明るさの輝点があることが判明した.(3)1973年の気球による極域白斑と,スカイラブによる軟X線の輝点を比べた結果,両者は同時には光っていないらしいことが分った.
- 宇宙航空研究開発機構の論文
著者
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今井 英樹
東京大学東京天文台
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平山 淳
東京大学東京天文台
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守山 史生
東京大学東京天文台
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徳家 厚
東京大学東京天文台
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平山 淳
東京天文台
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清水 一郎
東京天文台
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今井 英樹
東京天文台
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浜名 茂男
東京天文台
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徳家 厚
東京天文台
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守山 史生
東京天文台
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