高速回転する円筒殼の許容真円度について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
毎分3万〜4万回転する袖系の中に薄肉の円筒殼がある時,その円筒殼が真円であれば一様な遠心力による円筒殼の変形を考えればよい.しかし,真円でない時には筒殼面に働く遠心力は一様とはならないため,初期の断面不整が助長される危険性がある.初期不整が助長されると回転軸系のアンバランスがますます大となり,この軸系は破損にいたるかもしれない.この危険性についての解析的検討を行なったので本稿で報告したい.断面の初期不整形状の代表的なものとして楕円形状を考え,その真円からのずれが筒殼が回転すると増大するか減少するかを検討した.その結果,楕円の長軸半径が真円半径の土10%程度なら初期不整が減少する方向に変形することを明らかにした.
- 宇宙航空研究開発機構の論文
著者
関連論文
- 着水衝撃荷重について
- 曲げモーメントを受ける補強円筒殼の最小重量設計
- モアレ法による楕円筒殼の座屈変形測定
- 着水衝撃に関する研究
- 高速回転する円筒殼の許容真円度について
- 円筒曲面板の有効幅(II) : 実験
- 円筒曲面板の有効幅(I) : 解析
- 円筒曲面板の有効幅-1・2-
- 複合材料の力学に関するIUTAMシンポジウム出席報告
- 弾性底面を有する物体の着水衝撃-1,2-
- 共振振動数の一決定方法