<論文>フェノール樹脂の耐熱性について
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概要
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ロケットのエンジンやボディには,しばしば耐熱塗料が用いられる.このようなコーティングに対する要求としては,アブレーション効果のよいことと同時に,加熱中にも母材の金属などに対して接着性のよいことである.フェノール樹脂のあるものはよいアブレーション効果をもっている.しかし,フェノール樹脂をコーティングとして用いるときは熱処理が面倒であるし,金属への接着性もあまりよくないことがある.一方エポキシ樹脂はよい接着性をもっているが,アブレーション効果は前者ほどよくないことがある.このような見地から,接着性のよいエポキシ樹脂に適当な熱処理をほどこしたフェノール樹脂の粉末をまぜた.このような材料を薄いステンレス板に塗布してこれを試験片として用いた.塗布面はトーチ・バーナーで加熱する.実験結果はこのようにフェノール樹脂粉末を混入させたエポキシ樹脂がよい耐熱性のあることを示した.なおこの報告にはフェーノール樹脂自体の実験も付け加えている.
- 宇宙航空研究開発機構の論文
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