<原著論文>親としての意識と行動(行為化)について
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概要
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近年,子どもの権利条約も発効され,人権主体としての子どもの健やかな発達が保障されていくような環境づくり,人間関係の展開が,なおいっそう求められている。本研究では,保育に日常的に携わる人の,親としてのかかわり方(意識と行動<行為化>)の特色,構造について,質問紙法により考察する。各問題場面(離婚,障害児の就学,遊び場)におけるかかわり方について,各々の特色はみられたが,回答する対象群(母親,療育指導者)による有意な差は殆どみられなかった。親としてのかかわりを規定する因子は,場面的要因(学校),ルールやしつけ,親自身の意向や法的判断,子どもの発達・権利・人間関係を育む状況づくり,子どもの心情,等から成ると分析された。また,意識と行動の程度には有意な差があり,意識が先行する。両者は連関するので,意識面を高め行為化を促したり,行為化を促し意識面を高めるなどの相互発展が可能であることがわかった。
- 東京家政学院大学の論文
- 1996-07-31
著者
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