<論文>フリードリヒ・シュライエルマッハー : 研究の現状と方法論的諸問題
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概要
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シュライエルマッハー研究は、1980年から始まった批評版全集の刊行が進展するに連れて活発さを増している。その先導役を果たしているのは国際シュライエルマッハー協会であり、定期的な国際学会を開催することでこの傾向を促している。本論文では、シュライエルマッハー研究の最近の動向を批評版全集の編纂方針とその実際の内容を通して示す。さらに、公刊物、講義ノートなどの多様な姿を見せるテキストを取り扱う際の原則を明らかにするとともに、学一般と神学の関係、神学各部門の相互関係に注意を促し、シュライエルマッハー研究を方法論的に整備したビルクナーの業績を案内する。Study on Friedrich Schleiermacher has been revitalized as the publication of the critical edition of his collected works, that started in 1980, progresses. The International Schleiermacher Society is playing the leading role and intensifying this trend by regularly organizing various international meetings. This paper depicts the recent trend of the study on Schleiermacher by analyzing the editorial guidelines and actual processes of the collected works. It further discusses the achievement of Hans-Joachim Birkner who established the principles for dealing with Schleiermacher's texts in the forms of publications, lecture notes and other materials and articulated the methodological issues by clarifying the interrelation between theology and other disciplines and among various branches of theology.
- 同志社大学の論文
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