近世日本における子どもの労働に関する教育史的研究 : 近世社会の家職と子どもの労働を中心に
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
前近代の社会において子どもたちが日常の生活の中で労働に励むことは,家族労働の重要な要素であり,また一人の人間として社会的に自立した生活を営む事を可能にするために欠かすことの出来ない実践であった。前近代の社会は子どもたちの成長を促すいとなみの中に労働という行為を積極的に位置づけていたといえる。家職を基礎とした近世社会では家業を継承し,存続させることが家族成員の最大の関心事であると同時に責務でもあった。家の後継者である子どもの教育は,実際の家業に子どもを参加させることによって展開される。それは「一人前」の人間の形成を意図した教育意識に裏打ちされたものであった。本研究は,近世日本における子どもの労働に関する教育史的研究として,おもに近世社会の家職遂行における子どもの労働の位置づけに関して,農民家族のなかでの労働の担い手としての子どもという側面から研究することを目的とする。
- 岡山大学の論文
- 2001-03-15
著者
関連論文
- 〔史料翻刻〕六人部是香著『道之一言』
- 蔡元培と中国における新教育
- 近世日本における子どもの労働に関する教育史的研究 : 近世社会の家職と子どもの労働を中心に
- 名古屋社中の形成と「国学」学びの展開
- 幕末期国学の地域における展開(1) : 三河地方における羽田野敬雄の活動を中心に
- 幕末期国学の地域における展開(2) : 三河地方における羽田野敬雄の活動を中心に
- 藤井高尚の教訓本執筆
- 化政期国学の一断面 (下): 藤井高尚の国学における教化性の考察を中心に
- 化政期国学の一断面 (中) : 藤井高尚の国学における教化性の考察を中心に