試みを与える善なる神 : オリゲネスの「主の祈り」理解に関する考察をとおして
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概要
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自由論文現実を直視し、そのリアリティのなかで祈り、67、8年にわたる生涯1を送った一人の古代教父オリゲネスは、『祈りについて』という作品を残し、そのなかで主の祈りの注解をなしている。本稿では、そのテキストをもとに、「わたしたちを試みに陥らせず、悪しき者からお救いください」という主の祈りの一部に関するオリゲネスの理解を、とくに「試み」という事柄に着目しながら考察する。We have the treatise On Prayer by Origen, who is one of church fathers, lived for about sixty-seven or sixty-eight years and prayed with the realities of life. He shows us his interpretation of "Lord's prayer", and his understanding "temptation". In this paper we study the meaning "lead us not into temptation, but deliver us from evil" based on his treatise On Prayer.
著者
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