「間人主義の社会日本」にみられる問題点
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概要
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書評論文Hamaguchi Eshun is regarded as one of the most influential academics who has spoken about Japanese society and culture. His most famous proposition is kanjinshugi (contextualism), which was presented in the 1980s. While his ideas were evaluated highly by many, some questions and doubts have also been expressed. This paper takes the latter position and criticizes Hamaguchi's idea from four aspects, which provide a significant problem consciousness in the discussion of Japanology, especially as the validity of the so-called Japanese system is under serious exmamination these days.濱口恵俊は、日本文化について、現在最も活発に発言をしている研究者のひとりだが、彼のキーアイディアは、『間人主義』である。80年代に提出されて以来、多くの論者が、その概念としての意義を高く評価する一方、同概念に疑念を挟む議論も少なからず展開されてきた。本論では、後者の視点に立ち、当時あまり顧みられなかった論評を紹介しつつ、今なお有効とされる、濱口の概念を4つの角度から批判する。ひいてはそれが、日本型システムの再考を求められている現在、日本型システムそのものが真に存在したのかという『問い』への、答えを提供する糸口に繋がると考えるからである。
- 大阪女学院大学・短期大学の論文
著者
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