計算機上で動作する日本語文法の構築
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概要
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言語の計算体系を研究する分野として理論言語学と自然言語処理があり、前者は科学としての言語学、後者は工学としての言語学と考えられる。それぞれの学問としての性格に対応して、理論言語学には計算体系としての厳密性、応用に耐えるだけの網羅性が、自然言語処理には言語理論としての妥当性、記述の一般性が欠けている。本研究では2つのアプローチの橋渡しとなれるような、計算機上で動作する言語学的に妥当な日本語文法をHPSGに基づいて構築する。現在までに我々は、基本的な文を扱えるだけの文法を、HPSGで想定されているいくつかの原理を明示的に抽象化した形で実装した。本稿ではこの文法の詳細を報告し、さらに、本研究が理論言語学と自然言語処理に与える影響を考察する。
- 神戸松蔭女子学院大学の論文
- 2003-03-21
著者
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