日本語のかき混ぜ
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概要
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本稿は、文を作るときの文字列操作として、通常の連接 (concatenation) の他に併包 (wrap) と呼ぶ形態音韻的操作があることを仮定して、日本語のいわゆる「かき混ぜ」構文を記述した場合、「かき混ぜ」と他の現象との絡みでどのような一般化ができるかを考察する。具体的にとりあげるのは代名詞の束縛と、いわゆる浮遊数量詞であるが、どちらの場合にも、併包が連接に比べて有標であるとすると、それぞれの現象に関わる別の種類の有標性との相乗効果で、文全体の容認度が決定されることを論じる。
- 神戸松蔭女子学院大学の論文
- 2003-03-21
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