<原著>Enterobacteriaceae科嫌気性土壌細菌によるデンプンからの連続的水素生産
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Enterobacteriaceae科嫌気性土壌細菌, SO5B株, の水素発生能を調べ, デンプンからの連続的水素生産を検討した。生育菌体と同様休止菌体でも, 天然生デンプンから水素をよく生産することが分った。カートリッジフィルターをセットした水素生産装置を用い, 菌増殖条件で運転する方法(生育菌体法)と休止菌体を用いて運転する方法(休止菌体法)の2つのモードで連続的水素生産を行った.両者は効率的な水素生産を示したが, 後者では水素生産速度の低下が速く進んだ。しかし, この低下は新しい休止菌体を追加することにより容易に回復させることができた。したがって, 廃水処理とエネルギー生産の両方を指向する場合, 生育菌体法よりも休止菌体法の方が実用的であると考えられる。
- 近畿大学の論文
- 1999-03-31
著者
関連論文
- 嫌気性土壌細菌によるデンプンからの水素生産
- Enterobacteriaceae科嫌気性土壌細菌によるデンプンからの連続的水素生産
- 土壌から分離した嫌気性水素発生菌の性質とその応用
- 370 カートリッジフィルターを用いた嫌気性細菌によるデンプンからの連続的水素生産
- 固定化嫌気細菌および光合成細菌の複合的利用による水素発生 : 環境化学
- 水素発生能の強い嫌気性細菌の分離とその固定化 : 微生物
- 微生物による水素生産と廃棄有機物の処理に関する研究