<症例>完全内臓逆位症に合併した胆嚢内結石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術の経験
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概要
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症例は38歳,男性.心窩部痛の精査のため腹部エコー,CT検査を受け,完全内臓逆位症に合併した胆嚢内結石症と診断され,手術目的にて当科に紹介された.本症例では通常の腹腔鏡下胆嚢摘出術とは左右対称で手術を施行した.術者はtwo-handed techniqueで原則として右手で胆嚢を把持し,左手で剥離,切離,クリッピングの操作を行った.胆嚢管周囲の剥離は左手では困難であり,右手で操作することもあった.手術時間は135分で従来の腹腔鏡下胆嚢摘出術より約2倍の時間を要した.術後経過は良好であった.内臓逆位症に対しても腹腔鏡下胆嚢摘出術は安全に行える基本術式であると考えられた.
- 近畿大学の論文
- 2002-10-25
著者
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中尾 照逸
PL病院外科
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内田 寿博
PL病院外科
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塚本 義貴
PL病院外科
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内田 寿博
宝生会pl病院外科
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内田 寿博
Pl病院 小児科
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塚本 義貴
Pl病院 小児科
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山内 榮樹
Pl病院外科
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水野 啄
PL病院外科
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