<特別寄稿>「産家やしない草」考 : 現代語訳および注解
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概要
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「産家やしない草」は, 江戸中期における賀川流産科の啓蒙書である.腹帯や産台の害を強調し, 妊娠中の養生法, 臨産の心得, 出産後の処置などを, 庶民の言葉で記述している.本書は庶民に向けたものであるため, かえって賀川流産科の基本的な思想を, 世俗的な表現を通じてよく理解することができる.賀川流産科の先進性は, 単に鉄鈎による回生術だけでなく, 実証を重んじる思想と, 知識を庶民に普及しようとする姿勢にあることがよく示されている.江戸中期の医学に対する認識を改めさせるものである.全文を現代語に訳し, 注解を加えた.
- 1999-06-25
著者
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