木材腐朽菌によるリグニン・糖結合体のガラス転移点の変化(林学部門)
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概要
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2種の木材腐朽菌Tyromyces palustrisとCoriolus versicolorにより分解作用を受けたリグニン・糖結合体について示差走査熱量計(DSC)分析を行い, リグニン, ヘミセルロースおよびその結合部分のガラス転移点(Tg)の変化について調べた。C. versicolorの場合には, リグニンのTgが上昇するとともに低温側に小さなピークが検出できた。さらに, リグニンとヘミセルロースの結合部分のTg強度の低下が認められ, 結合の開裂が示された。一方, T. palustrisでは, ヘミセルロース由来のTgにおいてのみ強度の低下が認められた。以上の結果から, DSC分析は, 腐朽菌による木材高分子成分の変化の検出が可能であることが示された。
- 1995-11-30
著者
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