〔第 1 編〕結核家兎に於ける「ツベルクリン」静脈内注射による病巣反応の検討(結核の病巣反応発現の機作に関する実験的検討)
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概要
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結核感作家兎の前房内にH_<37>R_ν株を接種して前眼部結核症を作成し, この家兎に「ツベルクリン」を注射して起る前眼部結核症に於ける病巣反応を病巣の血管の充血に重点を置いて精細に観察を行つた。其の成績は「ツベルクリン」を静注した時は1000倍「ツベルクリン」1.0ccでは甚だ微弱であり, 100倍「ツベルクリン」1.0ccでは比較的弱い反応が静注後1∿6時間に亘つて見られた。「ツベルクリン」を皮下に注射した時は100倍液0.1ccの量で比較的弱い反応が30分∿6時間で経過した。皮内注射した場合は皮下注射の場合と大体同様な反応を示し, その際病巣反応と皮内反応との相関関係は認められなかつた。即ち皮下及び皮内に「ツベルクリン」を投与した場合は同量を静注した場合より明らかに強い反応を示した。
著者
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