<研究報告>成吉思汗推戴の辞と主従関係について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
成吉恩が第一次に即位した頃の蒙古の罕たちの社会的地位は,国王とか君主とかいうことのできない甚だしく不安定で,微弱なものであった.それにもかかわらず,族長たちが即位式で宣誓した罕推戴の辞には,忠順な臣下として奉仕の真心を卒直に表明している.そしてこのような草原社会を支える主従関係の規範は,やがて成吉思によるモンゴル帝国の創建の拠りどころとなったのである.
- 愛知工業大学の論文
- 1973-03-30
著者
関連論文
- 蒙古人の始祖説話について
- 勃興期における蒙古人の契約尊重の意識について
- 成吉思汗推戴の辞と主従関係について
- 勃興時における蒙古人の太陽崇拝と祖先崇拝について
- 勃興期における蒙古人の信仰の広さと深さについて
- 勃興期における蒙古人の信仰対象信仰内容太陽崇拝等について