<研究報告>有機酸と無機酸を用いたベンズピナコール転位
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概要
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本報は,ピナコール転位の反応速度に関して述べたものである.種々の温度で濃硫酸とトリフルオル酢酸のベンズピナコール転位速度が測定された.転位速度の測定は,I・Rスペクトルによるベンズピナコールのカルボニル吸収への定量により行なったものである.溶媒として四塩化炭素と限定された温度範囲では,Arrhenius則が適用でき,そのプロットはほとんど直線関係を示す.活性化エネルギは,約15〜20kcal/moleそして頻度因子は,約1〜3×10^<-9>sec^<-1>と満足なものであった.
- 愛知工業大学の論文
- 1972-03-30
著者
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