水素称イオンに対する二電子性再結合係数の計算

概要

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水素様イオンから中性ヘリウム及びヘリウム称イオンへの二電子性再結合の係数の計算例が紹介された。対象とする過程は,[numerical formula]であり,ここでr_d, A_aはそれぞれ二電子性捕獲と自動電離の確率, A_rは安定化遷移(2p→1S)の確率である。A_aについてはヘリウム様イオンでは,n≧3には,1s→2pの励起部分断面積の外挿値, n=2には, Boiko等の計算値が用いられ, 後者は前者のn=2までの外挿値に数値的に, 良く対応する。中性ヘリウムでは, A_a, A_rとも, n=2については, 実験値, 理論値が, 採用され, これはn≧3で用いられた励起断面積の外挿値によるものとの対応は悪い。具体的な計算では, LS-結合は成立していること, (2pnl')^<2S+1>LのS, Lの異なるものは, 衝突で混り合わない, S'=Sであるという例定が置かれ, 1sn<l'>^<2S+1>L'の個々の準位へ落ちる二電子性再結合の速度係数が, 計算された。図1,2にその結果の例を示す。
核融合科学研究所の論文