<論文>スピリチュアル・コンヴァージョンの研究 : ある家庭内暴力少年の「祈り」体験を中心に
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概要
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本稿は,両親に対して「家庭内暴力」を振るっていた中学2年生の男子が間主観カウンセリングを経験することで,主体的に「祈りの生活」に徹し,やがて両親と共に「人格共同体」を形成していった事例報告である。その少年が「祈りの生活」に入る契機は,彼に起こったスピリチュアル・コンヴァージョンであったことから,本稿ではそれについて考察した。その結果,スピリチュアル・コンヴァージョンが起こる前提条件はスピリチュアリティの覚醒にあり,その覚醒は自己を探求する姿勢によって生じ,かつ自己を超越することを促すことが推論された。本研究によって「実存的空虚」による生きる意味喪失感に苦しむ人が希望に向かって充実感を抱いて生きることが可能になる要諦が示された。
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