<研究ノート>高齢者ケアにおける回想法応用に関する研究の動向とアメリカにおける一研究の紹介
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概要
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老年期の回想(Reminiscence)は,"過去への繰言"とか"現実からの逃避"などと否定的に受け止められることも多い。しかし,1960年代にアメリカの精神科医 Butler, R.N.によって,死が近づいてくることにより自然に起こる心理的過程であり,また過去の未解決の問題を再度とらえ直すことなど,積極的な役割ももつものであると提唱されて以来,欧米を中心に高齢者の関わる保健・医療・福祉分野で広汎な展開をみせている。本研究では,わが国の高齢者の回想をケアに応用した研究の流れを概観する。次に,ライフレヴューの活用について末期患者を対象に述べた海外文献を用いて,回想の具体的な方法を紹介し,わが国での活用の可能性と応用を考察した。
- 新見公立短期大学の論文
- 2001-12-25
著者
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