秋田県における高校3年生の性意識と性行動(第1報)
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概要
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近年,高校生の性意識および性行動は,開放的・積極的になりつつある。秋田県内の高校3年生男子122人,女子451人を対象に性行動と性意識について調査し,全国的調査の結果と比較した。その結果,以下のような結論が得られた。1)自分一人の部屋とテレビ,ビデオの両方を保有する者は,男女とも全国調査より高い(p<0.01)。2)性に関する行動や意識に影響しているものは,男子は「ビデオ」,女子は「友人」が最も多く,男子「ビデオ」は女子に比べて高い(p<0.01)。3)婚前性交に対する考えは,「愛し合っていれば・お互い納得していればかまわない」が約87〜90%を占め,全国調査および東京都の調査結果と同じ傾向にある。4)性交経験率は,男子が女子よりわずかに上回っているが全国調査と差はない。また,「好奇心から」で「単なる友人」と初めて性交経験をする男子が女子より高い(p<0.05)。5)性交時「妊娠を気にする」は,男女とも85%以上である。「エイズや性病が気になる」は,男子35%,女子50.7%と予想に反して低く,全国調査結果と比較しても低い(p<0.05)。
- 日本赤十字秋田短期大学の論文
- 1997-03-31
著者
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