市場と組織の共振に関する研究 : 非線形力学を用いた組織モデルと,電気・化学・食品業界企業データとの整合
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概要
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市場と組織の関連性のなかで共振現象に着目し、市場速度と組織速度が一致するときに、共振現象が発生し売上高が伸びるとする、非線形力学を用いた組織モデルを構築した。本モデルでは、組織速度を、投資とその回収からなる周期運動の速さとし、研究開発費と設備投資の和を売上高で除したものと定義とした。また、市場速度は、市場への新商品の投入間隔の逆数とし、これは業界各社の研究開発費と設備投資に比例することから、業界各企業の組織速度の平均で代用した。 次に、本モデルと実際との整合を確認するため、電気、化学、食品業界の各社企業データを分析した。その結果、市場と組織の共振現象や、利益拠出による共振の抑制など、本モデルの計算結果と企業データとの類似性を明らかにした。最後に、任意の企業が市場と共振する為の組織デザインの方向を考察した。
- 多摩大学の論文
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