<論考・研究ノート>〓焦〓的《老子翼》 : 明代的《老子》研究之三
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概要
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焦〓(1540-1619)は明の万暦時期に有名の学者である。「老子翼」という本は焦氏の思想を反映される作品であり,明の時代にも「老子」研究の「考証集鐸派」の代表的な著作である。江戸時代にすでに日本に流入されたこの本は富山房「漢文大系」の一種として,20世紀20年代にも日本で出版されたが,その本についての研究論文は筆者の知るかぎり,それほど多くない。本論は「老子翼」についての問題いくつを考証する。この本の成立時期を推定しながら,引用された資料を分析し,「四庫提要」などの誤りを指摘する。その上で「老子翼」という本の流伝,その内容および特色を検討する。さらに「老子翼」を通して,焦〓の思想傾向および彼は明清時期の思想学術史の中に占める地位について検討し,当時社会思潮変化の一つの側面を浮き彫りしょうとするものである。本論は筆者の一連の「明代の老子研究」の第三篇である。
- 金沢大学の論文
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