<論考・研究ノート>論王道及其《老子鏡》 : 明代的《老子》研究之二
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概要
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王道は明の嘉靖時期の学者である。しかし「明史」の中に彼の伝記はなく,彼の生涯についてはまだ不明の点が多い。彼の「老子億」は明代の「老子」研究の代表的な作品であるにもかかわらず,今世紀30年代にいたるまで,長いあいだほどんど注意されなかった。明の嘉靖時期に刊刻された「老子億」という本は,今世紀30年代に日本で発見,影印されたが,そのについての研究論文は,筆者の寡見によると,まだ少ないと言わざる得ない。本論は王道の生涯についていくつかの問題を考証し,その上で「老子億」という本の流伝,その内容,特色を検討する。さらに「老子億」を焦点として明代嘉靖時期の中央政府内部の党派闘争,及び当時の社会思潮変化の一側面を究明しようとするものである。本論は筆者の一連の「明代の老子研究」の第二篇である。
- 金沢大学の論文
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