ハニフ・クレイシの『ザ・ブラック・アルバム』における音楽の扱われ方
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概要
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この論文では,ハニフ・クレイシの作品,特にThe Black Albumにおける音楽の扱われ方について述べる。クレイシは現代文化におけるポピュラー音楽の重要性や影響力の大きさを深く意識し,そのことについてしばしば書いてもいる。彼の作品の中でも,ポップ・ミュージックは大切な位置を占めているのだが,彼の映画・劇作品に比べて小説では,その扱われ方があまり効果的でない。そこで本論では,この差はどうして生じるのか,ということを考えた上で,The Black Albumの中では,音楽の描写が主題の一端を担う意味を負わされている事,音楽の直接的な描写がむずかしい小説というジャンルでは,音楽の周辺にあるドラッグ(麻薬)やダンス文化を描く事で,作品中に音楽の存在を組み入れようとしている事を明らかにしょうと試みている。
- 金沢大学の論文
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