ノロウイルスを3ヶ月以上持続して便より検出したHIV感染者の2症例
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概要
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ノロウイルス胃腸炎に罹患したHIV感染者の便から3ヶ月以上にわたりノロウイルスが検出された2症例を経験した.うち1症例では下痢症状も持続しており,入院中に同一病棟内において二次感染者も出現した.2症例ともHIV感染症のため免疫不全状態であった.ノロウイルスの持続感染とそれに伴う二次感染は,HIV感染者以外にも造血器腫瘍患者や原発性免疫不全症候群の患者,ステロイドなど免疫抑制薬使用患者からの報告がある.病院などの施設においてノロウイルス感染者が発生した場合,免疫機能が低下した患者においては感染が数ヶ月以上にわたり長期化する可能性があることを認識し,感染対策を継続することが重要であると考えられた.
- 日本環境感染学会の論文
- 2011-07-25
著者
-
島本 裕子
独立行政法人国立病院機構大阪医療センター薬剤科
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富成 伸次郎
独立行政法人国立病院機構大阪医療センター免疫感染症科
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白阪 琢磨
独立行政法人国立病院機構 大阪医療センター HIV/AIDS先端医療開発センター
-
富成 伸次郎
独立行政法人国立病院機構 大阪医療センター Hiv/aids先端医療開発センター
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冨成 伸次郎
国立病院機構大阪医療センター免疫感染症科
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白阪 琢磨
独立行政法人国立病院機構大阪医療センター感染症内科
-
谷口 美由紀
独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 看護部
-
谷口 智弘
独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 感染症内科
-
島本 裕子
独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 薬剤科
-
谷口 美由紀
独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 看護部
-
島本 裕子
独立行政法人国立循環器病研究センター薬剤部
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