小児聴覚失認の診療
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
聴覚失認とは一次聴覚皮質・聴放線の両側の損傷により言語音・非言語音(環境音,音楽)などの音を認知できなくなった状態をいい,失語症と異なり内言語の障害はないことが前提である.成人の聴覚失認もまれな症状であるが,小児では成人に多い脳血管障害が少なく,高次脳機能障害の診療に慣れていないことが多く,診断が難しく,気づかれにくいことも多い.そこで本稿では聴覚失認を呈したヘルペス脳炎,副腎白質ジストロフィー症,Landau-Kleffner症候群の小児症例の紹介を通じて,発達性言語障害やauditory neuropathy/auditory nerve diseaseとの鑑別を含め,診断治療の問題点について紹介した.
- 2011-10-20
著者
関連論文
- 焦点切除術後に行動異常が改善した小児前頭葉てんかんの1例
- 術後に多動が改善した前頭葉てんかんの一小児例(第1回日本てんかん学会関東・甲信越地方会)
- 小児の発話と聴覚フィードバック効果(音声生成・知覚,聴覚心理,音声学・音韻論,一般)
- 学童におけるひらがな音読の発達的変化 : ひらがな単音, 単語, 単文速読課題を用いて
- 水無脳症における聴覚性mismatch negativityの検討
- B-7 West症候群の脳波に見られる多棘波群発とクロナゼパム投与の関連性について
- 注意欠陥/多動性障害(AD/HD)とmethylphenidate
- 術後に発達が改善した視床下部過誤腫の一小児例(一般演題,第2回日本てんかん学会関東・甲信越地方会)
- O2-49 視床下部過誤腫の熱凝固術後に発達・行動が改善した一例(外科治療5,一般演題(口演),第42回日本てんかん学会)
- 新生児遷延性肺高血圧(PPHN)の聴覚予後