盲腸に限局した一過性型虚血性大腸炎の1例
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概要
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症例は58歳,女性.腹痛が出現し,その後発熱,水様性下痢が出現した.3日後,右下腹部に疼痛が限局し痛みも増強したため入院となった.翌日の大腸内視鏡検査では盲腸に発赤を伴う多発潰瘍と著明な浮腫状隆起を認めた.生検では立ち枯れ像が認められ,細菌培養も陰性であるため,内視鏡像と合わせて虚血性大腸炎と診断した.本例は盲腸部の虚血性大腸炎で非常にまれな疾患であり,一過性型はさらにまれであるため報告した.
- 2011-05-20
著者
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井上 健
大阪市立総合医療センター病理部
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佐野 弘治
大阪市立総合医療センター消化器内科
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上田 渉
大阪市立総合医療センター消化器内科
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大川 清孝
大阪市立総合医療センター消化器内科
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久保 勇記
大阪市立総合医療センター病理部
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中村 友之
大阪市立総合医療センター 循環器内科
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大川 清孝
大阪市立総合医療センター 消化器内科
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大川 清孝
大阪市立大学 大学院 消化器器官制御内科学
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上田 渉
大阪市立総合医療センター 消化器内科
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追矢 秀人
追矢クリニック
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佐野 弘治
大阪市立住吉市民病院 消化器内科
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中村 友之
大阪市立総合医療センター総合診療科
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井上 健
大阪市立総合医療センター 病理部
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久保 勇記
大阪市立総合医療センター 病理部
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