乳房外バジェット病に対する非観血的治療法 : 光線力学療法とイミキモド外用療法
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概要
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皮膚癌治療の基本が外科的切除であることは現在なお変わりないが,高齢者や合併症のある患者が増えるにしたがい,手術適応に悩む症例が増えているのも事実である。乳房外パジェット病は,高齢者に好発し,自覚症状なく進行するため,病変に気付いて受診した時には既に大型の病巣になっていることの多い皮膚癌である。我々は,本症の患者で,手術の適応のない,あるいは手術を望まなかった延べ21人に,5−aminolevulinic acidを用いた外用光線力学療法あるいはイミキモドクリームの外用療法を施行した。光線力学療法ではこれまでに13症例を治療,3例がCR,残り10例でも病変の縮小効果が得られている。イミキモド外用療法はこれまで8例に施行中であるが,既に2例でCRが得られている。2法とも,適応症例の選択に注意する必要はあるが,乳房外パジェット病治療の有用な選択肢になり得る治療法であると考える。
- 日本皮膚悪性腫瘍学会の論文
- 2010-02-18
著者
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