C型慢性肝炎に対するインターフェロン著効後に発見された胆管細胞癌の1切除例
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概要
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症例は66歳,男性.2型低ウイルス量,F2/A1のC型慢性肝炎に対してペグインターフェロンα2aの24週投与を行いウイルス学的著効が得られた.ウイルス学的著効から2年2カ月後,肝S8に腫瘍性病変を認め入院となった.画像診断上,典型的な肝細胞癌とは異なり,S8亜区域切除を行った.病理所見では異型細胞が索状,小型管状に増殖し,免疫染色では胆管細胞マーカー陽性,肝細胞マーカー陰性であり胆管細胞癌と診断した.C型慢性肝炎に対するインターフェロン著効後の肝細胞癌の発生については多くの報告があるが胆管細胞癌の発生はまれである.胆管細胞癌の発生にもC型肝炎ウイルスの関与が示唆されており,インターフェロン著効後の肝発癌についても肝細胞癌のみならず胆管細胞癌も考慮して慎重な経過観察を行う必要があると考えられた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
- 2010-08-25
著者
-
小栗 光
厚生連滑川病院内科
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藤本 悟
厚生連滑川病院外科
-
伊井 徹
厚生連滑川病院外科
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田中 茂弘
厚生連滑川病院外科
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鹿熊 一人
厚生連滑川病院放射線科
-
橋本 成弘
金沢大学放射線科
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高松 繁行
金沢大学放射線科
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高橋 博之
富山大学病理診断学
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高松 繁行
金沢大学 大学院量子医療技術学講座
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