易解体設計の導入による環境負荷削減効果の評価手法の構築
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
製品への易解体設計 (DfD) の導入は，素材などの回収を向上させることで，環境負荷の削減効果があると考えられている。今まで製品の解体手順の最適化は研究されてきたものの，DfDによる環境面での効果量は評価されてこなかった。本研究ではDfDの導入による解体手順の変化をAND/ORグラフを用い可視化し，解体時の環境負荷削減効果の評価手法を構築した。構築した手法では，経済性において最適な解体手順を想定し，DfDの導入による経済最適手順の変化から，前後での環境性も評価し，DfDによる環境負荷削減効果量を評価した。評価対象プロセスとして，手解体，機械破砕・機械分離，マテリアルリサイクル，最終処分を考慮した。構築した評価手法を用い，電気ポットをケーススタディとして評価した。最適解体手順では，200円の利益と7.6kg-CO2の削減効果があった。加えて，DfDによりCO2排出量がさらに0.3kg削減できた。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
- 2010-09-30
著者
-
醍醐 市朗
東京大学大学院工学系研究科 マテリアル工学専攻
-
松野 泰也
東京大学大学院工学系研究科 マテリアル工学専攻
-
足立 芳寛
東京大学大学院工学系研究科 マテリアル工学専攻
-
足立 芳寛
東大工学系研究科
-
醍醐 市朗
東京大学大学院工学系研究科
-
醍醐 市朗
東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻
-
佐々木 正憲
東京大学大学院工学系研究科 マテリアル工学専攻, 現在 JFEスチール(株)
-
藤崎 克己
東京大学大学院工学系研究科 マテリアル工学専攻, 三菱電機(株)
-
足立 芳寛
東京大学大学院
-
佐々木 正憲
東京大学大学院工学系研究科 マテリアル工学専攻
-
藤崎 克己
東京大学大学院工学系研究科 マテリアル工学専攻
-
松野 泰也
東京大学大学院 工学系研究科
関連論文
- 物質ストック推計に基づいた物質需要推計 (特集 物質ストック管理に向けたMFA/LCA)
- レアメタル資源制約とリユース・リサイクルの重要性 (特集 持続可能な産業形成--サービス化とリユース促進)
- 衛星画像を用いた建築・土木における鋼材ストック推計
- Bass モデルを適用した使用済み製品の排出量予測 : 地上アナログ放送停波を考慮したカラーテレビ排出量予測の事例研究
- 廃棄が促進される製品の排出量予測 : 地上アナログ放送停波を考慮したカラーテレビ排出量予測
- 中国・台湾・韓国における用途別銅素材蓄積量算出
- 物質フロー分析の近年の動向と課題
- ボトムアップ手法による国内銅蓄積量の推計
- 素材資源のストックアカウンティング
- 家電製品の廃棄に伴うレアメタルの潜在的拡散量評価
- 易解体設計の導入による環境負荷削減効果の評価手法の構築
- 循環型社会に向けた鉄スクラップリサイクル制約要因の解析
- ポピュレーションバランスモデルによるULSAB車とアルミボディ車の環境負荷分析
- ポピュレーションバランスモデルの応用によるアルミボディ車とULSAB車のCO_2排出量分析
- ポピュレーションバランスモデルによる乗用車のCO_2排出分析
- 銅の混入を制約要因とした循環型社会における鉄スクラップリサイクルの定量化モデル
- 循環型社会における鉄スクラップリサイクル解析
- ポピュレーションバランスモデルによる日本鋼材利用パターンのマクロモデル
- ポピュレーションバランスモデルによるリサイクル鋼材中銅濃度の解析
- 国際的環境規制が技術開発に及ぼす影響に関する一考察
- マテリアルフロー分析による日本におけるガラスのリサイクル可能性評価 (特集 第5回[日本LCA学会]研究発表会からの投稿)
- 環境
- トップダウン手法とボトムアップ手法による用途別鋼材蓄積量の推計(社会・環境)
- 韓国の鉄スクラップ需要予測(社会・環境)
- 中国の鉄スクラップ需要予測(社会・環境)
- 我が国における鉄スクラップフローの解析
- 自動車シュレッダーおよびダスト中のトランプエレメント濃度の測定と重量バランス分析(社会・環境)
- 使用済み自動車のリサイクルコストモデル
- Pbフリー材料による環境負荷低減に関する研究
- 金属材料リサイクルフローの最適化手法の開発とアルミニウムへの応用
- アルミニウムの合金元素を考慮した動的マテリアルフロー分析
- マルコフ連鎖モデルを適用した木材パルプの平均使用回数解析
- ガソリン車の使用段階から誘発される二酸化炭素排出量の導出モデルの構築
- レアメタル資源制約とリユース・リサイクルの重要性
- 高リサイクル性指標の具体的な算出方法
- リサイクル性評価法の家電製品への適用事例 : プラズマテレビのリサイクル率, リサイクルコストの評価
- 他元素との関わりを考慮した日本における亜鉛の動的物質フロー分析モデルの構築(社会・環境)
- 重点化技術の抽出 WG 報告
- マルコフ連鎖モデルを適用した鉄エレメントのライフサイクルにおける平均使用回数ならびに社会での平均滞留時間の解析手法の構築(鉄のマテリアルフロー)(Part-2. 鉄鋼業と循環型社会)(鉄の技術と文化および循環型社会)
- マルコフ連鎖モデルを適用した鉄エレメントのライフサイクルにおける平均使用回数ならびに社会での平均滞留時間の解析
- 日本国内におけるステンレス鋼のマテリアルフロー解析および循環利用促進によるCO_2削減効果の評価(社会・環境)
- 使用済み自動車からの板ガラスリサイクルの環境性および事業採算性評価
- 携帯電話からの資源回収とその経済効果および環境負荷
- 衛星夜間光観測データを用いた銅のストック解析
- 日本, 米国, 欧州, 中国を対象としたアルミニウムの循環利用可能性の評価
- 日本における銅の循環利用ポテンシャルの解析
- 将来の日本及びアジア諸国における鋼材消費量と老廃スクラップ排出量の予測(社会・環境)
- 日本における鉄鋼材の物質ストック量の導出(社会・環境)
- 鉄スクラップの輸出による国内鋼材の品位変化に関する考察(社会・環境)
- 鉄鋼材のマテリアルフローを基にした各種製品における回収率の導出手法の開発
- 循環型社会に対する工学の貢献度の評価手法 : 戦略的統合化LCA手法(Silt)
- 社会蓄積量から見た鉄鋼材有効利用の評価
- 易解体設計の導入による環境負荷削減効果の評価手法の構築
- 東アジア地域における鋼材の将来ストック・フローの推計
- 日本における鉄鋼材の循環利用に伴うクロムの物質フロー
- CrとNiの物質収支を考慮したステンレス鋼のマテリアルフロー分析
- Fe-Zn-Al三元系金属間化合物の亜鉛蒸気圧測定
- 21世紀はプロジェクトマネジメントの時代
- 一貫製鉄所への新技術導入に伴う環境負荷低減効果
- 情報化技術(IT)の導入による電力消費量およびCO_2排出量の削減効果 : インターネットを利用した音楽配信と既存のCDを媒体とした音楽配信の比較評価ケーススタディ
- 電子機器に使用される鉛はんだと鉛フリーはんだのライフサイクルインベントリ分析
- プリント基板におけるPbフリー材料の環境負荷削減効果
- 使用済み家電製品および自動車シュレッダーダスト由来の難燃性廃プラスチックのガス化によるリサイクルシステムの環境および経済性評価(リサイクル技術の環境評価)(Part-2. 鉄鋼業と循環型社会)(鉄の技術と文化および循環型社会)
- 製鉄所への物質併産技術の導入による環境負荷低減システムの構築2
- 廃棄物高温ガス化によるマテリアルリサイクルの環境評価
- ポピュレーションバランスモデルによるエアコン製品群における温室効果ガス排出分析モデル
- 製鉄所への物質併産技術の導入による環境負荷低減システムの構築
- 鉄資源の循環利用における動的モデルを用いた国内スクラップ発生量ならびにCu濃度の解析
- 展望 鉄鋼業の競争力強化と将来展望--鉄鋼業の競争力強化と将来展望研究会中間報告
- 消費者の製品選択の意思決定解析への階層分析法の適用
- 428 高性能蓄熱材料による熱搬送・利用システムの環境評価モデルの構築(システム研究,エネルギー・環境材料,オーガナイスドセッション10,第53期学術講演会)
- 高性能蓄熱材料による熱搬送・利用システムの環境評価
- 循環型社会における熱搬送・利用システムの環境評価モデル
- Fe-Zn-Al三元系金属間化合物の熱力学
- 易解体設計の導入による環境負荷削減効果の評価手法の構築
- 鋼材循環利用における環境負荷誘発量の解析 : 自動車に易解体設計導入した場合の間接環境負荷低減効果の評価(リサイクル技術の環境評価)(Part-2. 鉄鋼業と循環型社会)(鉄の技術と文化および循環型社会)
- 鋼材循環利用における環境負荷誘発量解析のための動態モデルの構築(リサイクル技術の環境評価)(Part-2. 鉄鋼業と循環型社会)(鉄の技術と文化および循環型社会)
- 鉄鋼材循環の用途別マスフローモデルの構築
- ピンチ解析を用いた鉄スクラップの利用可能性の評価(2)
- 素材のリサイクルポテンシャルと環境負荷低減量の推計(資源・エネルギーと環境問題への多面的アプローチ)
- 鉄のリサイクリング
- 日本における白金族金属のリサイクルポテンシャル評価
- 日本におけるディスプロシウムの物質フロー分析
- 使用済み家電製品からの素材リサイクルに伴う関与物質総量(都市鉱石TMR)の推算と評価
- 都市鉱山に含まれる元素・素材の関与物質総量を用いたリサイクル性評価手法の開発 : 都市鉱石TMRの枠組み構築
- 日本における銅屑および銅合金屑の物質収支の動的分析
- 循環型社会におけるライフサイクルアセスメント : ポピュレーションバランスモデル,ピンチ解析,LCAを統合化した評価ツール「SILT」の開発(産官学に於けるLCAの取り組み)(Part-2. 鉄鋼業と循環型社会)(鉄の技術と文化および循環型社会)
- 社会の情報化に伴うIT機器に起因する総消費電力量分析
- 銅スクラップの回収に対する素材価格の影響分析
- マルコフ連鎖モデルを適用した国産木質資源のライフサイクルにおける平均使用回数ならびに社会での平均滞留時間の解析
- ユビキタスネットワークの環境負荷
- 情報化技術が循環型社会に及ぼす環境負荷低減効果
- 鉱石から始まるインジウムの世界における物質フローの構築
- 環境マネジメントを支える人材育成を目指して (特集 実効ある環境教育)
- 携帯小型電子機器類に含有される金属の組成分析 (特集 第6回日本LCA学会研究発表会からの投稿)
- ピンチ解析を用いた鉄スクラップの利用可能性の評価(1)
- 世界全体のインターネット普及率とパソコン設置台数の将来予測
- LCA解析による省エネ対策の環境評価--マトリックス法とLCAを用いた解析 (特集 省エネルギーシステム評価解析技術の進歩)
- IT化の進展に伴う情報配信に関わるCO2排出量の変化可能性の評価--ネット配信型新聞についてのケーススタディー