ずれや圧迫の少ない背上げ機構を持つベッドの開発
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概要
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ギャッチベッドによる背上げ時に身体接触部に圧迫やずれが起こることが報告されている.このずれや圧迫は背上げ時の身体の動きとベッドの背板の動きが異なっていることが原因とされているが,詳細な検討はなされていなかった.そこで,背上げ時の身体の動きをシミュレートしたところ,臥床者の体格,マットレスの厚さ,臥床位置などによって背板の動きを変更する必要があることが明らかになった.この結果を基に,ベッドの背板をベッド本体とアームで連結し,アームが回転するにつれアームが伸びると共に,アームに対して背板が回転する背上げ機構を開発した.本機構は上記,臥床者の体格などの変化に対応して調節可能である.本機構の試作ベッドについて5名の体格の異なる被験者と2種類の厚さの異なるマットレスを用いて検討したところ,ほぼシミュレーション通りの良好な結果を得た.そこで12名の高齢者について介護用ベッドと比較検討したところ,背上げ前後の背部荷重値比,背部ピーク圧比,背部荷重中心移動量,背上げ後ずれ量の何れにおいても本機構の試作ベッドのほうが良好な結果を得た.
- 2009-06-15
著者
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森 将晏
岡山県立大学保健福祉学部看護学科
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小山 恵美子
岡山県立大学 保健福祉学部
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小山 恵美子
倉敷平成病院
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森 將晏
倉敷平成病院
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森 將晏
岡山県立大学 保健福祉学部看護学科
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森 将晏
岡山県立大学保健福祉学部
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森 将晏
岡山県立大学
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遠藤 明美
岡山県立大学大学院保健福祉学研究科
-
押本 由美
岡山県立大学大学院保健福祉学研究科
-
道繁 祐紀恵
岡山県立大学大学院保健福祉学研究科
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森 將晏
岡山県立大学保健福祉学部看護学科
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森 將晏
(元)岡山県立大学保健福祉学部看護学科
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小山 恵美子
岡山県立大学保健福祉学部看護学科
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押本 由美
岡山県立大学保健福祉学部看護学科
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遠藤 明美
岡山県立大学保健福祉学部看護学科
-
道繁 祐紀恵
岡山県立大学保健福祉学研究科
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