高速ミキサーとアルカリを併用した新規手法における活性汚泥の可溶化と余剰汚泥削減の関係

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石油業界では製油所から排出される廃棄物量の削減に取り組んでいる。現在，製油所から排出される廃棄物の約51％を汚泥が占めている。この汚泥の大部分は，廃水処理において発生する汚泥であり，特に活性汚泥処理において発生する余剰汚泥が多い。我々は，この余剰汚泥削減の研究に取り組んでおり，今までに，アルカリと高速ミキサーを併用することで効率的に汚泥を可溶化（再基質化）することが可能なことを見出して報告している。しかしながら，本可溶化方法を用いた際の汚泥可溶化と汚泥削減の定量的な検討は未実施であった。本報告では，アルカリと高速ミキサーを併用する可溶化手法において，汚泥可溶化と余剰汚泥の削減の関係について定量検討した結果を示す。実験室規模の活性汚泥装置を用いて検討した結果，今回の運転条件では，汚泥削減量は発生する余剰汚泥と同量の可溶化量になるまでは相関しており，可溶化量と削減された汚泥量は，ほぼ等しかった。さらに，可溶化液を活性汚泥槽に戻して処理することの影響についても検討したが，処理水COD，T-Nに影響は見られなかった。ただし，高汚泥削減率の条件では，活性汚泥中の有機分比率の低下が見られた。
社団法人石油学会の論文
2009-11-01

高速ミキサーとアルカリを併用した新規手法における活性汚泥の可溶化と余剰汚泥削減の関係

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