枯渇油田に生息する嫌気性微生物の多様性と残油からのメタン変換システム

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
我々は，天然ガス田の再生可能な油田とガス田を特定する技術，方法を開発し，枯渇油ガス田に生息する主な微生物を特定した。具体的にはPCR-DGGE（Polymerase Chain Reaction-Denaturing Gradient Gel Electrophoresis）法を用いた菌相解析によって，メタン生成古細菌（MPA）と水素生成菌（HPB）の存在を調査し，日本の油ガス田に生息する微生物を評価した。その結果，嫌気条件下で50℃の温度条件にて培養した八橋油田（秋田県）の油田水から活発なメタン生成が見られた。また，集積培養を行った結果，油田に生息する嫌気性微生物には，原油成分からメタン生成を行う可能性があることが示された。さらに，菌相解析結果からMethanoculleus sp.などのMPAで構成されたメタン生成経路を推測した。以上の結果より，八橋油田には微生物による天然ガス田の再生の技術的な可能性があることが強く示された。
2009-11-01

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク