血小板製剤
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概要
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Points(1) 血小板輸血の目的は,血小板の量的,質的低下に基づいた出血の予防(予防的投与)や治療(治療的投与)である.(2) 輸血に用いる血小板濃厚液は,厳密な保存条件で,使用期限はわずかに4日間である.(3) 輸血の適応は,1)血小板数のみではなく,2)出血症状(出血スコア)や3)成因や合併症,侵襲的処置の有無等の出血リスクを勘案して,総合的に判断する.(4) 白血病等の造血器疾患や化学療法に伴う造血障害での予防的投与(内科的予防投与)の血小板基準値(トリガー値)は1〜2 万/μl である.(5) 外科手術時の過剰出血の予防(外科的予防投与)や活動性の出血の治療(治療的投与)では,血小板数5 万/μl 以上を目標に輸血する.(6) 標準は10 単位製剤で,輸血で3〜5 万/μl 血小板数の増加が期待され,基準値を維持するには造血停止状態では週2〜3 回の輸血が必要である.(7) 輸血翌日の血小板数を測定して,効果判定を習慣づけ,輸血不応があった場合は,その原因を検討して,対応する.
- 2009-10-01
著者
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半田 誠
慶応義塾大学医学部内科
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半田 誠
慶応義塾大学 輸血セ
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半田 誠
慶應義塾大学医学部輸血・細胞療法部
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半田 誠
慶応義塾大学 医学部内科
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半田 誠
慶應義塾大学医学部輸血センター
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半田 誠
慶応義塾大学
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半田 誠
慶応大 大学病院 輸血セ
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半田 誠
慶應義塾大学輸血センター
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半田 誠
慶應義塾大学血液内科
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