線溶療法の考え方と治療薬剤
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概要
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Points(1)線溶療法は迅速な血栓溶解と血管再開通により梗塞の回避あるいは限局化を目指す治療法である.(2)血栓周囲の線溶活性を増強するため,フィブリン親和性の高い薬剤や,選択的局所投与を行う.(3)血漿中残存α2アンチプラスミン活性は,血栓溶解活性発現と安全性の指標になる.(4)梗塞による血管壁の脆弱性とtPA固有の神経毒性が,脳梗塞再開通後の神経細胞死領域の拡大に関わる.
- 日本血栓止血学会の論文
- 2009-08-01
著者
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