ビタミンA制限が黒毛和種去勢牛の産肉形質およびその経時的変化に及ぼす影響
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概要
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ビタミンA(VA)制限が産肉形質およびその経時的変化に及ぼす影響を,黒毛和種去勢牛10頭を用いて調査した.試験区はVAを10〜21ヵ月齢まで無補給とし,22〜27ヵ月齢まで補給した制限区と,10〜27ヵ月齢まで補給した補給区を設定した.VA制限は増体には影響を及ぼさなかった.超音波診断装置により推定した脂肪交雑等級(BMS)の経時的変化は,18ヵ月齢から有意に高くなった(P<0.05).その時点の血中レチノール濃度は約30IU/dLであった.枝肉格付のBMSはVAを制限することで有意に高くなった(P<0.05).胸最長筋面積および皮下脂肪厚の経時的変化には影響を及ぼさなかった.VAを制限している期間の血中レチノール濃度の経時的変化はBMSの経時的変化に影響を及ぼしていることが生体画像情報として明らかとなった.
- 社団法人日本畜産学会の論文
- 2007-05-25
著者
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三角 さつき
家畜改良セ
-
撫 年浩
家畜改良センター
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増田 恭久
家畜改良センター
-
撫 年浩
(独)家畜改良センター
-
藤田 和久
(独)家畜改良センター
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三角 さつき
(独)家畜改良センター
-
増田 泰久
(独)家畜改良センター
-
増田 恭久
(独)家畜改良センター
-
三角 さつさ
(独)家畜改良センター
-
撫年 浩
(独)家畜改良センター
-
藤田 和久
麻布大学 解剖第一
-
撫年 浩
家畜改良セ
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