ニワトリ発生過程における骨形成に関するミネラル動態の検証

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概要

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鳥類胚は発生に際し，卵殻などからCaを主とする必要なミネラル分を補っているとされている．しかし，Ca以外のミネラル分の動態は明確ではない．そこで，発生過程におけるミネラル動態を検証するため，卵殻，卵黄，卵白および胚についてミネラル含量を分析した．対象ミネラルは，Ca, P, Mg, Srとし，高周波プラズマ発光分析装置を用いて分析を行った．本研究の結果，卵黄におけるミネラル動態がday0よりday7にかけて含有量が減少後，day14にかけて再び増加する傾向を示したことから，卵黄中のミネラル分は発生初期に消費された後，卵殻からの移行により蓄積され，再び孵化に向けて胚に供給していることが推察された．Caは，これまでの報告と一致し，Mgにおいても同様に約80％が卵殻より供給されていることが明らかとなった．一方，PではCa, Mgとは異なり，卵黄が約70％を供給していることが明らかとなった．
社団法人日本畜産学会の論文
2007-05-25

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